クーラーボックス用ピトンホルダーの開発過程
ピトンホルダー1号:アルミ削り出し一面取付
竿とリール一式が海へサヨナラしてしまった事から始まった趣味としての釣具作り、
下の画像、Aと記載されているアルミ削り出し+アルマイトの部品を作ってみました、
市販品の模倣とも言えるごく普通の形状でやたらとかっこよく作ってみました、
完成してから喜び勇んで釣りに出かけたところ、
全く納得いかない性能、
クーラーボックスの強度が低いせいでピトンの先に付けた竿受けが特定の方向にだけ大きく揺れるのです。
ピトンを短い物にすればそれなりに使えたのですが、
クーラーボックスが開けづらくて不便だったので…。

ピトンホルダー2号:アルミ削り出し+板金の二面取付
問題はクーラーボックスの強度の低さ、
「補強すればいいじゃないか」という安直な考えです。
上の画像のBと記載されている部分、
板金でクーラーボックスの角を補強してその上にアルミ製ピトンホルダー1号を取り付けたのです。
今思えば強度は完璧とはいえ、見た目最低で無駄に重い代物でした。
ただ、その強度のおかげでクランクパイプという、
ピトンホルダーに負荷のかかる部品が使えるようになったのですが。
しかし二年弱使った頃に問題発生、
アルミ製なのでねじの部分が電蝕+摩耗で緩くなってきたのです。
「ヘリサートを入れて修理すれば良いか」などと考えていたら、
友人から「作ってくれ」との依頼が来ました、
これは本当に困りました、
私が作ったのは異常に高価なのにもかかわらず二年程使うと不具合が出るのですから。
ピトンホルダー3号:ステンレス板金の二面取付
どうせ新規設計するなら今までの欠点は全て無くしたい、
より軽く、シンプルに、洗いやすく。
プラスチック板に付ける物だからむやみに強度を上げすぎない丁度良い物を!

現在の商品に近くなりました、
ステンレス板レーザーカット5回折り曲げ、
1個だけ作ると非常に高価なためいくつか作ってみました、
友人達には大好評、
私自身も大満足、
余りはヤフオク!にでも出してみるか…、といった軽い気持ちで出品、
すると落札された方が「もっと作ってください」と、
うれしくなってしまいました。
ピトンホルダー4号:ステンレス板金の二面取付2
でもあえなく失敗、
機能は果たすのですがクランクパイプを固定する力が弱いのです。

他の問題としては、製作難易度が高すぎるという事もあります。
この程度の強度であれば一面取付のホルダーでも可能でした、
ジャンク品として引き取っていただけましたがこんな商品ですので少々心配です。
ピトンホルダー5号:ステンレス板金の二面取付3
釣りをしているうちに思うところがあって大幅改良してしまいました、

赤で示した部分を縮めて小型化させたのです。
たったこれだけの事で特定部分の強度がさらに向上し、
クランクパイプの締め付けも数%向上しました。
そして現在
穴の大きさだとか、強度の配分だとか。

画像のような強度解析を行い、丁度良いを追及しています。
長文をここまでお読みいただきありがとうございました。
